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バトン貰った(Pre)
バトンと呼ばれるHTMLが煌びやか過ぎて僕が手を出せない、と言い訳してみる。
実際のところ、リンクがすっからかん。皆無。ココは人を受け入れるトコじゃないんで。
そりゃあもうパス。
yosukeサン、重々反省はしておりますがこの結果。ネット界でさえヒッキーだから仕方ないです。
朝から耳障りな選挙カーにうんざりしながらも、僕は目を覚ました。
朝日は随分上のほうまで昇り、時計の短針は10と11の間で止まっていた。
ここのところどうも体がなまってしまって、体内時計も狂っている。お陰で毎日こういう時間帯にしか目覚めることが出来ない体質になった。僕は重い腰を上げて階段をおりると、真っ先に冷蔵庫をのぞき、菓子パンを取り出した。
ブラウン管にはニュースキャスター2人が最近の殺人事件の猟奇について議論している。こんな世の中のせいか、こんな風景は茶飯事である。僕はやはり横たわりながら、菓子パンを頬張った。
「ピンポーン」
ふと、チャイムが鳴った。でも何か音色が違う感じだった。午前中に鳴るチャイムというのはまず勧誘だと判断している僕は少しテレビのボリュームを下げ、居留守を図った。しかし相手は何故かしつこい。仕方なくドアホンから相手の顔を伺った。
仰天した。不思議なことに誰もいなかったのだ。多少寝ぼけているというのもあったが、寒気がしたので僕は居留守を続けることにした。
相手は本当にしつこいらしい。ずっとチャイムが聞こえる。僕は最早我慢できなくなり、玄関に行ってみた。
誰もいない。そして今更我に返って悟る。目覚まし用の携帯のアラームが鳴っていた。僕はおもむろに携帯を取り出すと軽く舌打ちし、チャイム音のようなアラームを閉じた。
これ以上外に出ていても意味は無い。僕はワイドショーを齧ろうとドアを閉めようとした。するとドアを閉めようとしていた僕の左手の甲に、一枚の桜の花弁がひらりと乗った。そこまで大きな感動は沸かなかったが、僕は少し嬉しくなり、外をのぞいてみた。
庭の桜の木が随分と大きくなり、立派な桃色を覗かせていた。携帯を取り出し、写メを撮ってみたがそこにも入りきらないような桜の世界。広大な庭に僕は一人、ぽつんと座り、いつまでもいつまでもこの景観を愉しんでいた。
~とある公共施設の一部を借りて住んでいるホームレスの唄~でした。
ということで皆さんはHave a good season!